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ポーズの定理: 1-6『ポーズの定理』
本記事は書籍『描きたいものを理論でつかむ ポーズの定理』の抜粋記事です。
漫画家の篠房六郎先生が、研究をかさねた美しいポーズの定理について、基本理論を説明するプロローグとチャプター1をご提供いただきました。
今回はチャプター1のセクション6の内容を紹介していきます。
Nパターンの解説
Nパターンの特徴
A、B、C、Dパターンに当てはまらない姿勢(NはNo model=型無しの頭文字)
Nパターンの特徴は、まず第一にバランスが悪いことです。
それゆえに、自然とすぐに安定したポーズへと人体は移行しようとするので、ごく一瞬しか見られません。
その瞬間を捉えると日常では見慣れない、とても躍動感のあるポーズとして見えたりします。
ただ、「A〜Dパターンに当てはまらないポーズを描けば躍動感が出る」というわけではありません。
A〜Dパターンの法則を意図的に外すというのも、外すための厳密な法則性に基づく必要があるので、何も考えずにNパターンのポーズを描いてしまうと違和感がある仕上がりになってしまうので気を付けましょう。
Nパターンの組み合わせ例は下の図で紹介しています。
次ページからはNパターンのポーズを意図的に利用するシーンを解説しています。
少し長くなりますが、一応押さえておきましょう。
以上、『描きたいものを理論でつかむ ポーズの定理』(著:篠房六郎)のプロローグ(前編)でした。同書はポーズマニアックス運営チームも、ほぼ全員が購入している本です。
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