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見るべきは「自分の描いた線」『初心者でもわかる人体の描き方』

見るべきは「自分の描いた線」『初心者でもわかる人体の描き方』

本記事は書籍『ちょこっと人体解剖学で圧倒的にうまく描けるキャラクターデッサン』の抜粋記事です。

ソーテック社様から、チャンネル登録者数12万人越えのお絵描きYouTuber みにまる先生が、キャライラストの描き方から練習方法まで丁寧に解説した本の一部をご提供いただきました。

今回は 3章 SECTION 01 の内容を紹介します。


初心者の人から「人体のバランスがうまく取れない、どうすれば?」とよく質問されます。私はいつも「自分の描いた線をよく見るべき」と答えます。何もない真っ白の紙に線を描くと、それが基準になります。頭のアタリとして丸を描けばその丸の大きさ、長さから比較して首や腕、手、胴体、脚などを描いていくということです。

自分の描いた線を基準にする

棒人間のようなアタリでも、肩からヒジまで腕の線を描けば、今度はその長さを見ながらヒジから手首までの線の長さと角度を決めていけます。これはとても大事なことのように思えます。


①最初に描いた頭の大きさ
が基準になる
①→②→③と角度・長さ
を決める
①から④までを比べて
違和感を調整する

最初に描いた線と比較することで、次に描く線が決まっていくんだね!

1 章 SECTION 02【基本の人体比率】(P8 〜9)でも解説しましたが、8頭身だと、だいたい身長の半分くらいの位置に股があります。これも、身長として1本の線を描いてからそれを元に半分の位置を決めますよね。紙に描いた自分の線がすべての基準です。角度や長さはそこから比較して生まれてくるものなので、自分の描いた線をよく見ることを大事にしましょう。

身長の中間に股下がくる
両脚の長さと角度を比較する
他のパーツもそれぞれ比較して描く

うまく描こうとしない

もうひとつ覚えておきたいのは「うまく描こうとしない」ということです。理想の絵があると、どうしても自分の絵が気に入らなくて何度も描き直したくなりますが、まずは気楽にクロッキーを描くことから始めてみましょう。最初からうまく描ける人はいません。絵がきれいに描けることは素晴らしいことですが、「何が描いてあるか」を見ている人に伝えることができる方が重要です。そして、枚数を効果的に重ねていければ、絵は上達するはずです。

なぜバランスがおかしくなるのか?

描いた絵のバランスが悪くなる、手足の長さがおかしくなる、という人は「自分の描いた線をよく見る」訓練がたりていない証拠です。しかし、何かがおかしいと気付くのはいいことです。脚が長すぎると感じるなら、短く修正すればいいのです。自分で描いた他の部分とよく比べて、長さや位置、角度を調整してみてください。モデル写真をよく見たり、練習を続けたりすればだんだん慣れてくるでしょう。

おかしいと思ったら直すチャンス!


以上、 ソーテック社より『ちょこっと人体解剖学で圧倒的にうまく描けるキャラクターデッサン』(著: みにまる)の抜粋記事でした。Amazonなどで絶賛発売中です。
ちょこっと人体解剖学で圧倒的にうまく描けるキャラクターデッサン by みにまる