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目やメガネによる感情表現 『動きと感情 神技作画』
本記事は書籍『動きと感情表現 神技作画』の抜粋記事です。
アニメーターのtoshi先生が、キャラクターの「動きと感情」を表現するための、動作とポーズの描き方を説明するChapter 3をご提供いただきました。今回はChapter 3の目やメガネによる感情表現を紹介していきます。
表情を描くときにリアリティーと立体感を見せるにはやはり目の表現が大切になってきます。立体的な目の表現を描けるよう目の形を考えていきましょう。
目の角度と描き方
目は丸い眼球から成り立っています。眼球の丸みを意識した目を描くことで立体感が出てきます。
目の表現方法
目は見る角度で変わって見えます。角度による目の変わり方を見ていきましょう。
メガネの描き方
メガネは、キャラクターを表現する上でよく使われるアイテムになります。ここでは、メガネの描き方のヒントをまとめてみました。
メガネの形状を考える
まずはメガネの形を考えてみましょう。レンズフレーム部分と鼻パッド、テンプル部分の形を見ていきましょう。
- 形状を考える
- 細部を描く
顔に合わせて描く
実際に描いてみる
メガネ越しの目の描き方
メガネで目が隠れるからといって目を描くときに手を抜くことはやめましょう。メガネ越しの目をしっかり描くことでリアリティーと立体的な表情が表現できます。
「メガネ越しに見える目の表情で色気を出す」
ストレートに見える目の表情とメガネ越しに見える目の表情では、大きな違いがあります。メガネで見えづらくなる目の感情は色気を感じる要素が含まれています。
- まずはしっかり目の形を考えて描いていきましょう。あとから線を整理して、最小限の線を残すイメージで。
- メガネ越しとはいえしっかりと眼球の丸みを考えて目を描いていきましょう。
- 目の角度に合わせてメガネを描いていきましょう。相互の角度がずれるとバランスが崩れてしまいます。
- 目をメガネのフレームで隠すことによって曖昧さや少し謎めいたイメージになります。
- 角度によってメガネの奥行きも変わってきます。目とメガネの間の隙間を意識して描いていきましょう。
- 目を閉じたときも眼球の丸みを考えて描いていきましょう。
- 目を閉じると警戒心がなくなり、より身近に感じられる表情になります。