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手のひらの描き方『パーツごとに学ぶ顔、体、服の描き方』

手のひらの描き方『パーツごとに学ぶ顔、体、服の描き方』

本記事は書籍『ちょこっと人体解剖学で圧倒的にうまく描けるキャラクターデッサン』の抜粋記事です。 ソーテック社様から、チャンネル登録者数12万人越えのお絵描きYouTuber みにまる先生が、キャライラストの描き方から練習方法まで丁寧に解説した本の一部をご提供いただきました。

今回は 4章 SECTION 02 手のひらの描き方の内容を紹介します。


手の描き方

手は重要なパーツです。キャラクターの顔に手が添えてあるだけで見栄えと表現力がアップするので、うまく描きたいですね。自分の手をモデルにするのが一番手軽ですが、理想の手を描くために、構造を図形化して単純な形で覚えていきます。

手のひら側の手の描き方

手のパーツを①手のひら(または手の甲)②母指球 ③指の3 つに分けて考えます。

①手のひら、➁母指球、③指

①手のひらを四角く描く

全体の大きさを決めたら、半分くらいの位置で手のひらを四角く描きます。
指の根元側は中指を頂点に円弧にしておきます。手のひらを四角く描いてから、同じ長さで指を描いてもいいでしょう。
指の長さは手全体の長さのおよそ半分!
手のひら側と手の甲側で指の長さの見え方が異なるけど、それはあとで解説するよ

②手のひらをシワの部分で分ける

手のひらをシワの部分で分けます(A)。手相で言うと、感情線に相当するシワです。
親指をぴったり揃えたときに、親指の関節がこのシワに揃うので、その延長線上に親指関節のアタリを描きます(B)。

③親指の位置を決める

親指の付け根は手のひらの四角のすぐ外で、MP関節と呼ばれます(A)。親指の土台となる母指球を描きます(B)。親指を内側に引っ張る筋肉がここにあり、CM 関節と呼ばれる手首の近くの関節から親指は内外に動きます。親指の先は、指を揃えたときに手のひらから少しはみ出すくらいに描きます(C)。

④4本の指の位置を決める

4本の指はまとめてシルエットをとります。たいていの人は中指が一番長いので、まずこれを基準にして描くといいです(A)。
人指し指と小指の長さと角度を中指と比べて求め(B)、4 本のシルエットを整えます。

⑤関節を描く

第二関節(A)を扇状にまとめて描きます。第一関節(B)も同じです。
手のひら側から見た指の長さは指の長い人では根元から少しずつ短くなりますが、ほとんど変わらないです。手の甲側から見た指は比率が変わるので後述します。

⑥指を描く

指は円柱や箱で図形化できますが、とりあえずは立体を意識せずに指先、または根元から四角で描いていくと簡単です。

⑦指先を丸くする

指先を丸くします。
第二関節(A)は幅が広く、第一関節(B)は幅を狭く描くとバランスのいい指に見えます。

⑧手のひらを整える

手のひらの3つの膨らみを意識して整えます(A)。
手首はW の形をして繋がっていて(B)、手のひらの幅は手首の幅より大きいです。

⑨仕上げる

手は自分をモデルにするのが簡単です。ただ、自分の手が手のモデルのように美しければいいですが、そのまま描くと指が短かったり太かったりするので、理想の手をイメージしましょう。

女性は細く長く、男性は固くゴツゴツした感じに、子どもは丸く柔らかい感じにします。P176にいろいろな手を描いたクロッキーを載せているので参考にしてください。

手のひらの3 つの膨らみ

指の根元の脂肪
親指を引っ張る筋肉
(MP関節)
母指球
(CM関節)
小指球

手のひらには3つの膨らみがあります。指の根元の関節部分・小指球・母指球です。母指球、小指球は涙状のフォルムです。脂肪と筋肉の塊として覚えておくと、いろいろな角度で形がとりやすいです。中指から親指を引っ張る筋肉もついでに覚えます。


以上、 ソーテック社より『ちょこっと人体解剖学で圧倒的にうまく描けるキャラクターデッサン』(著: みにまる)の抜粋記事でした。Amazonなどで絶賛発売中です。
ちょこっと人体解剖学で圧倒的にうまく描けるキャラクターデッサン by みにまる