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手や腕による感情表現 『動きと感情 神技作画』
本記事は書籍『動きと感情表現 神技作画』の抜粋記事です。
アニメーターのtoshi先生が、キャラクターの「動きと感情」を表現するための、動作とポーズの描き方を説明するChapter 3をご提供いただきました。今回はChapter 3の手や腕による感情表現を紹介していきます。
手の表現
人は手でも感情表現を行っています。ちょっとした指の運びや手首の曲げ方で感情を出しています。
「基本的な手の形を見てみる」
自分の手でもいいですし、身近な方の手でもいいです。まずは実際に手を見ながら描いてみましょう。
全ての方向から見る
手を合わせる
握り合う表現
手を握り合う行為は、恋人のような特に親しい者同士の間で行われることが多いですが、握り方の違いでお互いの微妙な距離感や関係性を表現することができます。
「恋人つなぎの指の握り方を考える」
恋人同士が手をつなぐ姿はよく見受けられます。仲良くなると自然に指を絡める恋人つなぎに発展していくのも納得です。そんな恋人つなぎの、男女お互いの指の握り方を考えてみましょう。
手の感情表現を考える
先ほどの続きになりますが、男女お互いの感情から手の表情も変わってきます。
男女の手から見えてくる感情表現を見ていきましょう。
「細かな男女の感情を描く」
少し恥ずかしがったり、男性のリードを受け入れた女性の感情など、細かいニュアンスを描いていきましょう。
「女性が男性の腕や手を握る」
女性が男性を受け入れ積極的に男性の腕を握っているところです。女性から男性への距離感がぎゅっと縮まった様子を描いてみましょう。
腕の描き方
二の腕から手首まで腕全体の流れを描いてみましょう。腕の丸みや力の入れ方など、細かい腕の動きを考えていきましょう。
「腕の曲げ方で腕の表情は変わる」
腕を曲げたり伸ばしたり、重心をかけたりすることで腕の表情も変化します。細かい腕の表情を見ていきましょう。