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身体のバランスによる感情表現 『動きと感情表現 神技作画』

身体のバランスによる感情表現 『動きと感情表現 神技作画』

本記事は書籍『動きと感情表現 神技作画』の抜粋記事です。
アニメーターのtoshi先生が、キャラクターの「動きと感情」を表現するための、動作とポーズの描き方を説明するChapter 3をご提供いただきました。今回はChapter 3の身体のバランスによる感情表現を紹介していきます。


膝が重要になるポーズ

膝は曲げたり伸ばしたり支えたりと身体のバランスを表現するとても大切な部位です。仕草や行動から見えてくる膝の動きと役割を考えていきましょう。

「膝の動きと役割を考えたポーズ」

膝には、曲げる、伸ばす、支えるなどの動きと役割があります。その膝を生かしたポーズをまとめてみました。

このイラストでは膝は伸ばしていますが、座っていますので力の抜けた少し柔らかい印象になります。
座って膝を曲げている体育座りです。膝を曲げ足を引き寄せることで丸まったポーズになります。肩を少し前に出すことでしっかり腕が足まで届くようになります。
足を突っ張ったポーズになります。足と膝をしっかりと伸ばし重心を捉える印象のポーズです。

背中の表情

背中を伸ばしたり反らせたりすることで動きのイメージが変わります。その違いを見ていきましょう。

「背中の動きで感情を表現する」

背中の動き一つでキャラクターの性格が見えてきます。キャラクターのイメージ付けの仕方を考えていきましょう。

少し背中を丸めることでキャラクターの性格が優しい印象になります。
背中を反らすと少し対抗心のある印象になります。

お尻の魅力を描く

女性のお尻は魅力的なモチーフです。ここでは女性のお尻について考えてみましょう。

「背中からお尻、足への流れを意識する」

女性のお尻の魅力はやはり丸くプリッとしたところです。そのお尻をどう捉えるか見ていきます。

リアルな厚みを描くことで、お尻の魅力を引き出すことができると思います。
お尻と足の付け根の流れを描くことが大切です。
背中からお尻への流れを考えて、お尻の丸みを描きましょう。
かわいいお尻を意識して描きましょう。
プリッとしたお尻を描きます。
骨盤の厚みを考えて描いていきましょう。
プリッと上がって、垂れていないお尻を意識します。

色気をリアルに表現する

女性のリアルな色気もとても大切です。色気をどう描くか見ていきましょう。

「細かなこだわりを持って描くことが大切」

女性の魅力に対する考え方は人によって異なります。自分の理想の女性美を描いていきましょう。私が理想とする色気を少しまとめてみました。

小さくても、丸くてかわいくて、張りのある胸。
少しぷっくりとしたおなか。
おなかの形状を考えて立体的に描きます。
すねの筋肉を表現します。
胸の外側へ向けてのたるみを表現します。
おなかの中心の流れを考えて、凹凸を描いていきましょう。
肋骨を考えて、胸回りを表現します。
太ももは重さでやや潰れます。
スパッツをつかんだときのスパッツの伸び。
胸の外へのたるみ。
ぷっくりしたおなか。

各部位の身体のラインにこだわって表現する

部位についてのこだわりも大切です。魅力的な身体のラインを考えて描いていきましょう。

「『好き』を詰め込む」

自分の「好き」をイラストに詰め込んでください。こだわった分だけ魅力的になります。

背中の丸みを考えながら描いていきましょう。
膝の肉の膨らみを描くと、色気が出てきますよ!
身体の凹凸を見せるために水着で。
凹凸感を見せていくようにするといいですよ!
服や手に隠れて見えなくなっても、胴の流れはしっかり捉えて描いていきましょう。
手の動きに合わせて、胸が上がる動きを忘れずに!

「衣服の動きを意識する」

身体のラインを意識して身に着けている衣服の動きを考えていきましょう。リアルで魅力的な衣服の動きが出てくると思います。

重心は前方にあります。
お尻の膨らみと、お尻と衣服の間の空気を忘れずに!
ワンピースの動きを考えて!
移動の途中では、重心が少し前方にあるイメージ
少し重心を左に傾けて、身体の動きを出します。

以上、「動きと感情表現 神技作画」(著: toshi)の抜粋記事でした。Amazonなどで絶賛発売中です。
動きと感情表現 神技作画 by toshi